ホテルおとわ ~米沢駅前の「灯り」を目指して
[ニュース]
山形県米沢市、ホテルおとわの改修工事が終わり、
引き渡しを行いました。
明治から大正期の意匠を今に伝える本館の改修は、
現場のちからを大きく感じながらの工事となりました。
全体を通して断熱、防音をしっかりして快適性を上げることを大前提に、
外観を変えることなく、よい部分を十分に引き出せるような改修としました。
3階客室は素材感を感じられる左官の壁、天井に間接照明として
陰影があるラグジュアリーな雰囲気としています。
2階の文化財のある和室は極力手を加えず、今を生かす改修。
1階は宴会場をクラシックホールの趣きに、
玄関ホールを米沢の文化と観光の結節点になるように設えました。
解体をしながら限られた時間の中で、
水平垂直がなかなかでない古い建物に挑んでくれた現場監督、職人さん、
工事に関わっていただいた方に尊敬と感謝を申し上げます。
工事中に窓の外を見ると通りがかる人たちが
ホテルの外観によくカメラを向けられているのが印象的でした。
雪の季節は歩道に雪囲いがあらわれます。
これまでもこれからも愛される建物になりますように。